スーパーに行って500円の野菜を買ったり、あるいは1,000円の肉を買うとき、値引きを迫る人はまずいないと思う。いたとしてもスーパーの店員は値引き交渉に応じてくれないはずだ。
しかし、安くても100万円、高ければ1,000万円を超える車を買うとき、たいていのお客様が値引きを迫るだろう。そして、販売店は実際に値引きをしている。ごく例外的に値引きゼロを標榜する車もあるが、買う段階では多少の値引きがあるのが実情である。
新車販売では値引きがあるのが普通と考えた方が良いだろう。新車のセールスマンは、どれくらい値引きをしたら買ってもらえるのか、考えながら交渉を進めている。
粘り強く値引きを迫るお客様には止むを得ず大幅値引きで販売し、おとなしいお客様にはほとんど値引きしないで販売することもある。これが日本の新車販売の実情である。
ユーザーごとに販売する価格が異なるというのは、決して信頼される商売の仕方とはいえない。しかし、日本の新車販売は、こうしたシステムとなっているのが一般的だ。
つまり、車を買う側としては、値引きをしてもらわなければ損してしまう可能性もあるということだ。
そのため、少しでも多くの値引きを引き出すように、買う側も努力すべきと言える。